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沈黙の水面、<br>捕食者のレンジを探る。

Barskie Prudy Reservoir, Pushkino, Omsk Region, Russia

沈黙の水面、
捕食者のレンジを探る。

[ ロシア / オムスク州 / プーシキノ / バルスキエ・プルーディ ]

皆さん、こんにちは。

ValkeINフィールドアングラーのダリア・アルテメンコです。

 

今回は、ロシア・オムスク州プーシキノにある

バルスキエ・プルーディでの釣行をレポートします。

 

夏の私たちの地域では、

トラウトを狙える場所がほとんどありません。

それでも、ヴァルケインのお気に入りのルアーで

釣りをせずにはいられません。

 

今年の夏、私はバルスキエ・プルーディで、

ベールイ・アムールの行動を観察しています。

ベールイ・アムール ( 草魚 )

ベールイ・アムールとは、

英語ではグラスカープ、

日本語では草魚と呼ばれる魚です。

 

ここからは、ソウギョとして表記します。

ソウギョをテーマにしたアングラーズログは、

今回で3本目となります。

 

これまでのログでは、

表層に浮いたソウギョへのアプローチや、

トラウト用ルアーに反応する意外な一面を紹介してきました。

草食というイメージだけでは語れない、

バルスキエ・プルーディのソウギョ。

 

過去のログも、

ぜひあわせてご覧いただけると嬉しいです。

 

この魚が、天候条件や池の個体数によって

どのように動きを変えるのか。

それをヴァルケインルアーで探っていくのが、今回のテーマです。

 

表層に動きがない日

この日は、新しいポイントを選びました。

普段はソウギョがあまり釣れない場所でしたが、

私はこの日、

この魚がそこへ入ってくるのではないかと考えていました。

理由はいくつかあります。

 

まず、天候が変わり、

表層に魚の姿が見えなくなっていたこと。

魚は、より水深のある場所に入りたがっているように感じました。

 

さらに、この日は釣り場に多くの釣り人がいました。

多くの人は、普段ソウギョがいる場所を知っていて、

そのエリアへ向かっていました。

しかし、その場所ではなかなか釣れていない様子でした。

 

 

ソウギョは、とても警戒心の強い魚です。

人が多い場所を避け、

より静かな場所を探しているのではないかと考えました。

また、この池は場所によって水温に差があります。

私が選んだ場所の方が、

この日のソウギョにとって快適なのではないか。

そう予想して、新しいポイントへ入りました。

 

天候は安定していましたが、

水面にはまったく動きがありません。

難しい釣りになることは分かっていました。

 

けれど、私は難しさを恐れません。

まして、こうしたヴァルケインルアーがあるならなおさらです。

 

深いレンジへ探りを変える

最初のキャストは、クーガナノS から始めました。

まずは、今日の魚がどこにいるのかを探るためです。

 

しかし、1投目、2投目、3投目と反応はありませんでした。

そこで私は、もっと深いレンジを探す必要があると判断しました。

この日の天候は決して悪くなく、

魚が完全に釣れないほど低活性になっているとは思いませんでした。

釣れないのではなく、場所とレンジが違う。

そう考えました。

 

この池のソウギョは、ボトムまで落ち切るというより、

水中のどこかに浮いていることが多い魚です。

そのため、ボトムだけを探るのではなく、

水中のレンジを意識して探すことにしました。

ここで選んだのが、クーガ Sです。

クーガシンキング

このポイントは、

岸際からすぐに深くなるのではなく、

中央に向かって少しずつ深くなっていく地形です。

今回の釣り座周辺では、水深が3〜3.5mほどありました。

クーガ Sをさまざまなスピードで試しながら探っていくと、

水深約1.5mのレンジで魚を見つけることができました。

 

感覚としては、

反応した魚の目線に近いレンジをルアーが通っていたと思います。

ロッドは水面方向へ下げ、リトリーブは中速。

私にとっての中速は、

リールのハンドル1回転あたり約3秒ほどです。

そのスピードで安定して引いてくると、

魚から反応が返ってきました。

バイトは本当に信じられないほどでした。

 

魚は強く、俊敏で、バイトも鋭い。

一気に感情が込み上げてきました。

 

私はいつも、

最初からドラグを締め込みすぎないようにしています。

この池では魚のサイズにかなり幅があるため、

ファイト中に調整した方が対応しやすいからです。

魚をネットに入れるまで、約3分かかりました。

元気なソウギョとのファイトは、本当に楽しい時間でした。

この日に釣れた魚の平均サイズは、1.5~2kgほどでした。

 

動きを変えて、もう一度反応を引き出す

強いバイトとファイトを味わうと、

さらに釣りたいという気持ちが高まります。

 

もっとルアーを試してみたい。

そんな気持ちが強くなりました。

そこで次に試したのが、クーガハイドラFです。

クーガハイドラ F

最近、私はこのルアーを使う機会が少なくなっていました。

けれど、

私はクーガハイドラFをとても良いルアーだと感じています。

 

魚の活性が落ちた時、

多くの人はルアーのカラーを変えます。

もちろん、カラー変更が有効な場面もあります。

しかし、魚のいるレンジが分かっているのに反応が出ない時は、

カラーではなく、

ルアーの動きを変えることが必要な場合があります。

クーガハイドラFは、

そのような時に違う動きで魚へ見せることができるルアーです。

 

クーガハイドラやハイドラムのようなルアーは、

あまり頻繁に使われていない印象があります。

しかし、このタイプのルアーの動きが

結果につながることは多くあります。

 

魚がレンジを変えない時。

けれど、今の見せ方では反応しない時。

そんな時は、魚を驚かせるような、違うアプローチが必要になります。

 

クーガハイドラFは、

リトリーブスピードとロッドポジションによって、

引いてくるレンジを調整しやすいルアーです。

この日もっとも効果的だったのは、水深約1.2mのレンジでした。

さまざまなスピードやアクションを試しましたが、

この日の魚には安定したただ巻きが最も効果的でした。

ジャークは入れず、ロッドでルアーを動かしすぎない。

中速で一定に巻くことで、

クーガハイドラFの安定したアクションが一番良く出ると感じました。

 

天候の変化によって、

この日の魚はより慎重で、よくルアーを見ていたのだと思います。

だからこそ、不規則に動かしすぎるより、

一定のリトリーブで自然に見せる方が効果的でした。

そして、クーガハイドラFも何度も魚にアタックさせてくれました。

 

毎回、手元に強烈な衝撃が伝わり、ドラグ音が鳴る。

その瞬間は、本当に素晴らしい感情でいっぱいになります。

 

魚を探す、見せ方を変える

今回の釣行では、

表層に魚の動きが見えない状況からスタートしました。

そこで、普段ソウギョが釣れる場所にこだわらず、

より静かで水温が合うと考えた新しいポイントを選びました。

 

さらに、クーガナノSで反応がなかった後、

魚がボトムまで沈んでいるのではなく、

水中のどこかに浮いていると考え、

クーガ Sで水深約1.5mのレンジを探りました。

 

その後は、クーガハイドラFで

水深約1.2mのレンジを安定したただ巻きで通し、

動きの違いによって反応を引き出すことができました。

 

魚が見えない時、ただルアーを変えるだけではなく、

場所、レンジ、動き、スピードを考えること。

そして、魚が同じレンジにいても、

必要としているルアーの見せ方は変わること。

 

今回のソウギョ釣行では、そのことを改めて感じました。

夏にトラウトを狙えない時期でも、

ヴァルケインルアーで考え、試し、魚を探していく。

それは、私にとってとても楽しい時間です。

[ ITEM ]

ROD:ValkeIN Break Through Zero-Verge 6’3XXXGL
REEL:Shimano Soare BB C2000PGSS
LINE:Ester #0.35 / Ester 0.25
HARDBAITS:KuGa nano S / KuGa S / KuGa Hydra F

[ INFO ]

釣行日:2026/7/16
気温:26℃
風:北東 2m/s
水温:16℃
水色:濁り、グリーンブラウン
水深:3~3.5m
釣行時間:12:00~14:00

[ ANGLER ]