Native Trout
透き通る流れに躍るフィガーNTs <br>木の俣川・真夏の釣行記

River Kinomata,
Tochigi

透き通る流れに躍るフィガーNTs 
木の俣川・真夏の釣行記

[ 日本/栃木県/木の俣川 ]

朝、那須塩原の⼭あいに差し込む光を浴びながら、⽊の俣川へ。 林道を抜けると、⽬の前に現れたのは底までくっきり⾒えるほどの澄んだ流れ。

岩をかすめる⽔⾳、川⾯を渡る涼⾵、胸いっぱいに吸い込む冷たい空気―― ⼀歩⾜を踏み⼊れるだけで、⼼がすっと研ぎ澄まされていきます。
上流では川遊びの家族連れが楽しそうな声をあげていて、 その賑わいを横⽬に中流の静かな瀬へとそっと⼊渓。

⾜元は⼤きな岩が連なり、勾配もきつく⼀歩⼀歩が勝負。 流れに押し返されながらも、深場や落ち込みが点在する景⾊に胸が⾼鳴ります。

ルアーはフィガーNTs。 冷たい流れが⾜⾸を包む感触を感じつつキャストすると、 ⽔中でルアーが弾むたびにロッドから⼩さな振動が指先に伝わります。
――コンッ。
⼒強いアタリとともにロッドが絞り込まれ、銀⾊の⿂体がクリアウォーターの中を疾⾛。
太陽の光を浴びて虹⾊に輝くヤマメが⽔⾯を割る瞬間、 胸の奥まで涼しさが突き抜けます。

流れが速いエリアや深場ではバイトが続き、 およそ3時間でヤマメ5匹、イワナ2匹、ニジマス1匹。
大漁だ・・・・

夏のせいか⿂はレンジを下⽬にキープ、 細かいトゥイッチよりも⼀定間隔のバンピングが明らかに効果的でした。
澄み切った⽔、⼒強い⿂、そして⼭から吹き降ろす爽やかな⾵。

そのすべてが⼀体となった⽊の俣川は、 何度でも訪れたくなる“⽣きた清流”そのものでした。

[ ITEM ]

RODS: DainsleiF Ondine 5’05L+
REEL: 2000-H
LINE: PE 0.6号
LEADER: Fluoro 6lb
HARDBAITS: Figure NTs

[ ANGLER ]

吉田 和真

Yoshida Kazuma