River Hoki C&R,
Tochigi
高活性と低活性の狭間で。
箒川C&R晩秋攻略
[ 日本/栃木県/那須塩原市 箒川C&R ]
ネイティブフィールドで活動しているプロアングラーの吉田です。
今回は紅葉の色濃い、箒川C&Rでの釣行です。
夜明け直後、川面には薄い霧がかかり、最低気温は2℃と冷え込みは強いものの風は穏やかで、水位は平水より減水気味。
水質は、魚がボトム付近に居るのがはっきり見えるほど透明度が高かったが、晩秋特有の大量の落ち葉が流れており、ルアーをトレースするのが困難な状況。
箒川C&Rは瀬と淵がはっきりしており、流れの変化がはっきりしている川。また水がとてもクリアで、放流も頻繁にしており魚影も濃いが、警戒心は強め。
秋の余韻が残る浅場と初冬を感じる深場、どちらに寄っているかを見極める。低活性に落ちきっていない魚に、わずかなスイッチを入れらるルアーセレクト&アプローチ方をテーマにキャストを開始。
使用ルアーは以下をセレクト。
・TwillightXF 3g/4g (プロト)
・Horizard Li
・KuGa Hydra F
上記のルアーセレクトの理由を以下に記す。
まずはトワイライトXF 3g/4gを選び、広いレンジをテンポよく流していく。
晩秋の魚の活性が刻一刻と変わりやすく、早いスピードに反応して追うのかそれとも、スローで漂わせないと口を使わないのかを早い段階で見極める。
晩秋という微妙な季節だからこそ、最初のスプーンでの探りが、その日の展開を大きく左右する。
また、スローな展開にはクランクベイトがここ数年で圧倒的に効きやすい。
晩秋~冬の箒川C&Rでは特にその傾向が強く、追いが良くない日には、スプーンよりもゆっくりと、流れに馴染ませやすいクランクが魚のスイッチを入れてくれる事が多い。
川でのクランクベイトは、レンジキープが他のルアーよりもしやすく、初心者の方にもオススメである。
流芯に絡む魚は、明確にスプーンへ反応が集中した。
流れの押しが強い区間では、流れに乗せて通せるかがバイト数を大きく左右した。
特に、流芯の手前を深い角度でトレースした時にチェイスが多く一定のスピードでトレースするよりも流芯を抜けたあたりで、巻きスピードを上げてあげるといいバイトに繋がる事が多かった。
一方、流れが穏やかなエリアではクランクが明確に優勢。
魚が、ボトム~中層付近に留まり続ける状態で、クランク特有のレンジキープ性能とタイトなウォブリングがスプーンでは拾いきれない魚の、口を使わせるアプローチとして機能した。
総じて…
流れの押しがある場所=スプーンで流速に合わせて食わせる。
流れが穏やかな場所=クランクで漂わせて食わせる。
という、明確なメリハリのある二極化したパターンが成立した一日だった。
この釣行では、
スプーンで釣れる場所は連発し、クランクで釣れる場所はピンポイント。
季節の狭間ゆえに、正解が二極化しやすい
という特徴を再認識した。
晩秋の釣りは難しく思えるが、条件が噛み合うとむしろ答えがはっきり出る季節。流れの強弱を丁寧に読むだけで、展開が一気に開ける事がある。
これから同じ時期に箒川C&Rへ入る、皆さんの参考になれば嬉しいです。
- [ ITEM ]
RODS: DainsleiF Ondine 6’06L
REEL: 2000-H
LINE: PE0.6号
LEADER: Fluoro 6lb
SPOONS: Twillight XF 3g/4g ( Prototype )
HARDBAITS: Horizard Li / KuGa Hydra F- [ INFO ]
季節/天候: 11月中旬/曇りのち晴れ
気温/水温: 2℃~10℃/10℃程度
釣り時間: 約6時間
釣果: ニジマス11匹
備考: ウェーダーはなくてもできますが、あったほうが釣りの幅が広がる。- [ ANGLER ]
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Yoshida Kazuma