Native Trout
北海道・道東へのスケール全開遠征

Marshland Rivers of Eastern
Hokkaido

北海道・道東へのスケール全開遠征

[ 日本/北海道/道東河川 ]

早朝、白い息を吐きながら川へ向かう林道を抜けると、目の前に広がるのは澄み切った水面と深い森。
川幅はおよそ10m、水深は1mほど。決して大河ではないものの、倒木や立木が複雑に絡み合うストラクチャーが幾重にも連なり、その陰には確かに魚の気配が漂っていました。
川底の玉石を踏むたび、冷たい水流がウェーダー越しに伝わり、北海道の大自然が全身を包み込む感覚。

攻めのアプローチ

メインはダウンクロスの釣り。
倒木の手前へキャストし、ルアーを沈めてからベールを返し、
流れに乗せてストラクチャーの下へスーッと送り込む。
狙った位置でベールを戻し、ハンドルを巻かずに流れに乗せ泳がせるか、
わずかなテンションでデッドスローにただ巻きする――
その一瞬、ラインがわずかに震え、指先に生命感が走る。
アップ方向のトゥイッチングやダウンクロスのドリフトでも反応はあったものの、
やはり倒木の陰へ送り込むこのアプローチが圧倒的でした。

北海道が魅せた魚たち

フィガーNTs (ブルピンヤマメ):アメマス 50cm
ハイドラム100s (ジャストショットピンク)
フィガーNTs (アカキン/晩秋ヤマメ)

これらで20~40cmクラスのアメマス、ニジマス、ヤマメを次々とキャッチ。
魚体はどれも厚みがあり、1 尾ごとのファイトが強烈。

クリアウォーターの中で銀鱗が反射し、ロッドが弧を描く瞬間、
北海道ならではの圧倒的スケール感を全身で味わいました。

心に刻まれた景色

冷たい流れ、澄みきった空気、
立ち込む足元に見える川底の石まで鮮やかに透ける透明度。
ネットに収まった魚の輝きはもちろん、
その場の匂い、音、冷気――そのすべてが釣り人にしか得られない宝物。

「必ずまた戻ってこよう」
そう強く誓わずにはいられない、忘れがたい一日となりました。
ご一緒いただいた菊地社長、斉藤竜也さん、
本当にありがとうございました。
心揺さぶるネイティブフィッシングの世界。皆さんもぜひ、ご体感ください。

[ ITEM ]

RODS: DainsleiF Ondine 7’05M 
REEL: 22 EXIST LT3000-H (Daiwa)
LINE: 1.2号
LEADER: Fluoro 15lb
HARDBAITS: Figure NTs / Hydram100S

[ ANGLER ]

吉田 和真

Yoshida Kazuma